小麦・大麦・ライ麦などに含まれるタンパク質の一種であるグルテンは弾力性と粘着性があり、パンの膨らみや麺類のコシをつくる重要な要素です。欧米でそのグルテンを含む食品を摂取することにより、小腸を傷つけてしまうという自己免疫疾患、”セリアック病”の罹患者への治療法としてこのグルテンフリーという考え方が生まれたとされています。日本では小麦アレルギーのことと認識される方もいるかもしれませんが少し意味合いが変わってきます。

海外にて

ちなみに私がグルテンフリーを知ったのは2014年にオーストラリア・カナダの農家を訪れていた時でした。認知もかなり昔からされていたようで、スーパーに買い物に行くと”gulten free”と表示された商品が数多く並べられており、食事のメニューでもそれがグルテンフリーなのかどうかがしっかりと示されていました。そのため、コーンフラワーやそば粉で作られたパンケーキなどが食卓に上がったりもしました。お米大国の日本ですとグルテンフリーとして”米粉”が有名ですし、米粉の流通も現在では多くなってきていますが、当時はあまり目にする機会はありませんでした。グルテンフリーの生活をしている人達に話を聞くと、ほとんどがセリアック病の罹患者ではありませんでしたが、その生活によって精神的にも身体的にも楽になるから実践しているのだと言っていました。また、ダイエット法としても効果があるという噂がありました。

日本での広がり

帰国後”グルテンフリー”の商品を提供するお店は、本当に少なくてほとんど認知されていないように思っていましたが、有名なスポーツ選手の食事法として取り上げられたのをきっかけに、健康法やダイエットとして注目を集めはじめ現在では様々なところで目にする機会もありますし、その取り扱い商品も多岐に渡っています。お米はグルテンフリー食品ですから、米粉の広がりがとても大きいような気がします。

実証性と理解

グルテンフリーダイエットの実証性は示されていないようですが、グルテンフリーの生活をすることで、小麦粉の持つ中毒性を断つことや、食べ合わせとして砂糖や脂質を多くとってしまうことを防ぐダイエット、糖質制限等を実践することができるようです。何を口にするかということは、将来の自身や家族の体そして心が作られることでもあります。また、実践するしないのいずれにしてもダイバーシティを理解する上で知ることは大切なことですね。